針山の上に桜咲く!? ー待ち針の逸品ー

先日、手芸用品を扱っているユザワヤさんで、とてもきれいな待ち針を発見しました。広島にあるチューリップ株式会社さんが製造されている、頭部が耐熱性に優れたガラス玉で出来ている待ち針です。しずく/さくら/あおぞら/あかりの4種類があり、各々とてもちっちゃくて可愛らしいガラス玉が頭にちょこんとついています(https://www.tulip-japan.com/?pid=147287129)。100円ショップで山ほどの待ち針が入手できる今、20本で800円はお高い買い物ではありますが、思わず手が伸びて購入してしまいました。
広島で針が作られているんだ・・・と思いつつ箱を開けてみたら、小さなリーフレットが入っていました。そこからの情報ですが、広島針は300年以上前に藩主の浅野家が下級武士の手内職として普及させたことが始まりで、地場産業として定着したそうです。今ではなんと、国内産の手縫い針、待ち針の全国生産量の9割を広島針が占めているとのこと! 私は今回「さくら」の待ち針を購入しましたが、これをきっかけとしてこれまで知らなかった広島の底力を知ることが出来ました。
箱を開けて、実物をよくよく見て気づいたことがもうひとつ。私が今、愛用している待ち針と比較してみましたら・・・あら、お友だち!? 既に私は、別の色合いのチューリップ株式会社製の待ち針を使用していたのでありました。別物と思って購入しましたが、このガラス玉の頭部はどちらも間違いなく同じチューリップ社製のもの。当時も「お高いけど綺麗!」と思って購入した覚えがありますが、ピンとくるものはくるんですね~(それだけピンと来たのなら、しっかり覚えておいてよーという感じですが・・・)
この待ち針、確かにお値段だけの価値はありました。実際、待ち針をうつのが楽しくなりましたし、針をより大切に扱うようにもなりました。待ち針をうった後にアイロンをかける場合でも、耐熱性なので安心。そして何といっても、高品質の優れもの!うっかり、待ち針がついたままミシンの抑え下まで縫い進んでしまったことがありましたが、弾力性があってしなってくれるので折れませんでした。布通りも抜群に良くて、本当に気持ちがいいのです。今回、ちょこんと可愛いガラス玉の色合いのバリエーションも、本数も増えましたので、益々楽しい気持ちで縫い物をしようと思います!