明日は秋の彼岸入り・・・

9月7日の夕方、ずいぶん日が短くなってきたなと思いながら歩いていたら、うちの近所で地面から ぴゅっ と伸びた茎と蕾を見つけました。思わず写真を撮って、「毎年、ここに咲く花は何だったろう?」と思いながらうちに帰りました。

9月15日にその場所を通りかかって、「ああ~」と思いました。この場所には、毎年、白い彼岸花が咲くのでした。彼岸花は、曼殊沙華(まんじゅしゃげ)とも呼ばれます。亡くなった母はいつも「赤い彼岸花は苦手なのよね」と言っておりました。物心ついた頃から、お彼岸に墓参りに行くとその周りに真っ赤な彼岸花が咲いているのを見て、赤い彼岸花=お墓のイメージが定着してしまったようです。イメージが全く異なる今回の写真のような白い彼岸花も苦手なのか、本人に聞いてみたかったですね。
彼岸花 Lycoris radiata Herb. (ヒガンバナ科)の地下の鱗茎(一般に球根といっているもの)には、アルカロイドの一種であるリコリンという強い毒があるそうです。その毒でモグラやネズミを田畑に寄せ付けない効果を期待して、田んぼなどのあぜ道に植えたり、土葬が主であった当時の日本のお墓の周りに植えられたりしたようです。
明日20日は秋の彼岸入りですね。台風14号が日本を縦断している最中ですが、皆さまくれぐれも備えを十分に、お気をつけてお過ごしください。